ハロルド・メイバーンとの再会  [矢野沙織]

先日、フェスティバルでおよそ10年振りに再会したハロルド・メイバーン。

まだ高校生だった私の1st、2ndアルバムへのご参加と日本での長いツアーをして頂きました。

もう随分昔のことですし、お忙しい方なので私のことは忘れたかな〜…と思いながら話しかけました。

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およそ11年くらい前にハロルドと

すると、彼の大きな体とは相反する懐かしい高い声で、
「サオリか!ヤノサオリか!」と大きな笑顔をくださいました。

再会できて嬉しい、と少し照れながらつまらない挨拶をすると、ハロルドは矢継ぎ早に、
「everything happens to meを演ったのを覚えてるかい?あの時僕はよくもまあこんなに難しい曲を持ってきた子供だと思ったよ。
僕はどう演ろうか考えた。あれは大人の男の曲だからね。
だから、『これからこの子に全ての事が起こり得る。だけどこの子に悪い、全ての事が起きないように。』と願いながらイントロを出したんだ。思い出したよ!」
と。
なんと言う事だろう、、とすぐに言葉に出来ないでいると、
「前と同じだ!サオリの嬉しい時の困ったようなスマイル。いやあ、こんなレディになっても変わらないんだなあ。」と大きな大きな笑顔。

初演でご参加頂いた自作曲の「砂とスカート」についても覚えていて下さって、大まかなメロディーを口ずさみながら、
「この子が精一杯背伸びして大人の振りで作った曲を誰が笑えるだろう。
この子がいつか振り返る、スカートについた砂粒の様なイントロダクションを…と思った。」
と。

私はそんなにも幸せ者だったのですか、と言うに留まって、たまらなく恥ずかしくなってしまい、写真を撮ってもらって。
部屋に帰ってこっそり泣きました。

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2015/7/25 モントレージャズフェスティバルイン能登にて

最新版の「砂とスカート」は、私が当時夢にまで見た強力なサルサバンド&コーラスでずいぶん豪華な仕様になりました。

でも、確かに、まだあの曲を書いたばかりだった15歳の頃の、
「自分はもう十分な大人で、なんだって自分で出来なくてはいけないし、周りの人間に騙されるものか。」と、ハロルド始め周りの大人の優しさも知らずに愚かな事を考えて気張っていた事を振り返りました。

そこには、当時破れかぶれ気分だった私が「どうせ今だけなんだ。」と刹那的に考えた悲しい悲しい未来へ転ばない様、国内外その道の達人たちが必死に私を支える名演が広がっていました。

矢野沙織


矢野沙織 Bubble Bubble Bebop
2015 Live Tour

8/10(月) 横浜 モーションブルー横浜
8/21(金) 名古屋 ブルーノート名古屋
8/27(木) 大阪 ビルボード大阪
Bubble Bubble Bebop 2015 Live Tour 告知ムービー
2015年08月05日18:15 | Comment(0)
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