全てが主旋律の夢楽団  [矢野沙織]

皆さんこんにちは。矢野沙織です。

ブログはすっかりご無沙汰でしたが、皆さんお変わりないでしょうか。
私は変わったり変わらなかったり、まあ普通です。


ところで、私はかなり小さな時からジョージクリントンのファンでして、その入れ込み様は時間帯によっては狂気じみているほどなのです。


元々父親がジョージクリントンのファンであった影響でしょうが、小さな頃に、あの全てに対してお尻を出して馬鹿にしているようなブラックアナーキー集団を見たときにはしっくり返ったものでした。
特に、分かり易くギターを壊してみたりストイックに怒りまくっているわけではなく、あくまで陽気に見えるように怒るのは大変にスマートだなと思うのでした。


私はアメリカの音楽をやりながら、アメリカ人の先生に習い、アメリカへ行くときには心躍らせながらも、相反して私はアメリカが大嫌いなのですが、そんな矛盾を唯一肯定できる拠り所もジョージクリントンの発信するものでした。

同じく大ファンであるスティーブンキングの文章中にも感じることがありますが、ジョージクリントンもまた、アメリカに対しての憤りをあくまでグルーヴに乗せて届けてくれるのです。
鳴っている音の全てが主旋律の夢楽団。それがジョージクリントンの音楽です。
最早ジャンルはファンクなのかも疑わしいくらい彼の音楽には色があり、どこを切っても美味しい。


中学生くらいになってからというもの私は、どうしてもジョージクリントンの息のかかる何がしか(パーラメントやファンカデリック)に入りたいのです。
大いに笑って頂けたら救われます。
ただ、かなり本気でもう十年以上も思っているわけです。


そして自分のCDを発売できるとなった時から一枚と漏らすことなく彼に送り続けていたのですが、当然ガン無視です。
当たり前です。

添付する手紙もひどいものです。
「私は普段はジャズをやっていると見せかけて、本当は何でもできるし、身長は185センチで上からB97、W50、H90です。」
、などと。


そして、三年くらい前に初めてライブを見ました。

もう、なに、何というか、絶望に似た畏怖すら感じるライブでした。

もちろん、素晴らしすぎて号泣し通しなのですが、なぜ絶望したかと言うと、一つの曲の中にブーツィーの曲にあったコーラスやファンカデリック、Pファンク、パーラメントと、ジョージクリントンの息のかかったバンドの様々な曲のコーラスやホーンセクションがガンガン入る。
それはもうガンガン入るのです。
そして、一体どうやって成功させているのか解らない程にそれらがすごいタイミングで絡み合い、無駄な時間など1秒ないうちに終わってゆく。

絶望しました。

ジョージクリントンはイカレているに違いないと。常に自分だけのグルーヴでその場を支配しているに違いないと思ってきただけに、そのあんまりに聡明で練りまくられた曲構成は心打たれるを一周回って絶望したのでした。

もう凄すぎて号泣していると、ステージ上から彼が”泣かないで”とジェスチャーをしてくれました。
もっと泣きます。
更に、軍帽を被って行ったのですが、敬礼もしてくれました。
なので、私は敬礼をしながら号泣していたんですね。
出兵するわけでもないのに、どうかしていたとしか。


終演後に、なんとか直接CDをお渡ししようと色々アレしてみたのですが、どうにもならず、いつも通りの内容の手紙とCDをお店伝手に渡して頂きました。



そして、先日もライブに行って参りました。

案の定キレキレでまた号泣したのですが、今回はなんと!お会いすることができたわけです!
ひいひい言いながらなんとか喋ると、私のことを覚えていると仰いました。

それがただの優しさで実際そうでなくても構いません。
私は神様と話したのですから。

これからもずっと、「私は何でもできます」とお便りを出し続けようと思いました。

gcsy20130414.jpg
2013年04月19日21:26 | Comment(1)
この記事へのコメント
おひさしぶりです。

すごい楽しそうの一言!
Posted by とりっぴー at 2013年04月21日 18:37
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