諸行無常之響キ有  [矢野沙織]

いよいよ日本が揺れています。
皆さん、ご無事でしょうか。
おかげさまで、私はこの通り大きいままです。


もう確実に昨日までとは変わってしまったのを受け入れるのが嫌だし、もうこれからは危険のない身を緊張させる必要も無くなったと思うと悲しいです。


これから向こう10年間、忙しくなります。
この10年間、予想はしておれど今までは当たり前にあった物が現実には風の前の塵に同じなんだ、と認識しなければならないことが沢山あると思います。

私は、これから起きる事、そしてそれが起きてどう思ったか、何みたいだったか、人はどこから人では無くなるのか、なるべく見たことを正確に記録していく事を決めました。
なぜならば、嫌だけどそれが多分役に立つ事がまた起きるからです。
少年Aの妹尾河童氏の手記は正にそう言う事が書いてあったので、たまたま昔に読んでいた私は事象は違えど助かっているから。そう言う意味。

どう怖かった辛かった、と言うよりは、どう耐えたのかを記録しようと思います。
そして私がどう耐えたのか必ず皆さんに発信して行こうと思います。



少し前から5月に東北ツアーを予定していました。

その事について、先ほど所属事務所マネージャーも
「とにかくその時に一番良い方法で楽しもう。」
と言う方針を大発表していました。

とにかく遮二無二行って演奏するんだ!というのとは違うので会いに伺えるかはまだ解りませんが、私も事務所も多分一生そういうつもりです。

どうせ音楽で飛んだことのない素人なんかにはジャズは好きになれないんだ。
だから毎日飽きもせず音楽でブッ飛び隊長の皆さんは素人では無いはずです。
プロの人は攻めよ奪えよの戦いではなく、護り伝える為の戦いをしましょう。



最期まで人間で居る為にどうするか。
では何をしたら人間ではなくなるのか。
人を食ったら人間じゃなくなる?
そう言う話じゃないんです。

例えば、社会が崩壊して秩序が無くなった瞬間に、目の前にあるものをとりあえず奪う。必要以上のものを占領しようとする。
こういう事は人間が一番最初にやる事です。
こういうのは死ぬほど嫌いだし絶対に私はやりたくないけど、残念ながらこれは人間剥き出しの状態。他のほとんどの動物には無い行動です。

ではなにか?
人間ではなくなると言うことはどういう事なのか。

それは、考えなくなる事だと私は思います。


人間の決めた秩序なんか自然界に対して未熟過ぎる。
しかも「常識・秩序」という言葉をやたら使う人ほどよりによって自分の中心線が無いから、あんたさんが言うその「常識秩序」が壊れた時に、真っ先にいかにも人間らしい汚いことをしやがるんだ。

本能が健康なら死ぬまで逃げてしまうのだから、人間で死ぬ為には自分に秩序を持つしか無いのです。


そこで青少年の皆さん、
こういう時は何かに逃げたくなるのは当たり前ですが、薬はマジで止めましょう。
博士よりもマジで言ってるつもりです。とりあえず聞いてください。

薬食ってる人間と言うのは、酒飲みと違って、気が大きくなっていたり陽気な気持ちでいるわけではありません。
薬をやって現実逃避をしようとしても無駄です。一の恐怖が何百倍もの恐怖に感じるに過ぎません。確実に失敗します。
まだ酒の方がマシ、いや、どうだろう。
人間だった友達がジャンキーになってその辺でトチ狂ってるのを何度も見たことがありますが、彼らはいつも決まって見えない敵から逃げる方法だけを考えている様で、ある所まで行った人は何故だか同じ様な事を言って狂って死ぬんです。
いつか
「自分の目玉の裏側が信用できない。右目を右目で見てみたい。」
と言って泣きながら電話を掛けてきた友人が一週間後に死んだ事がありました。
ホトケを貶すつもりでは断じてないですが、
彼に最後に面会した時の、棺桶の小窓から覗く顔は、誰がどう見ても恐怖におののいた青土色の死に顔で、それはそれは酷いものでした。
確か18、9歳でした


まあそう言うのはもうどうでもいいんだけど、とにかくせっかく音楽で飛べる若者が薬をやる必要ないから。

あと、脱法ドラッグというのが流行っています。
あれには、単純に除草剤的なものがその辺のハーブに吹きかけられただけの代物らしいです。
体に影響が無いわけがありませんね。
同じく止めましょう。



最後に、
不謹慎だと思われるかも知れませんが、とにかく一つ。

ご不幸があった方、どうか耐えて下さい。

一晩考えて、結局はこれしか申し上げられない事が情けないです。

申し訳ございません。





近いうちに必ずお会いしましょう。

矢野沙織
2011年03月14日14:19 | Comment(12)
この記事へのコメント
言ってることわかりますよ。
コヘレトの言葉が心に浮かびました。
Posted by ジャック at 2011年03月14日 23:32
素敵なコメントをありがとうございます。
もし実現したら、東北ツアーがんばってください。
Posted by ナカムラリョウイチ at 2011年03月15日 19:54
 昨年12月沙織ちゃんの福島のライブに行ったものです。5月に会えるのを楽しみにしています。私は岩手に住んでいますが、内陸部のため津波の被害は無いものの、沿岸にいる知人や、元同僚など、過去お世話になった方々のことを思うと心配でなりません。何しろ昔のことで連絡先もわからないので。

福島の原発も心配です。昨年の福島ライブの田村市の方々も避難の対象になったようです。郡山にいる知人、お世話になった二本松にいる先輩なども心配です。

今音楽でぶっ飛べない状態にいる私ですが、ぜひまた沙織ちゃんの演奏でトリップさせてください。東北ツアー期待しています。
Posted by ぬらりひょん at 2011年03月16日 00:11
正に、その通りですね。

この気持ちのまま、毎日を生きましょう。
目の前にある、現実を見て。
Posted by 新井裕一 at 2011年03月16日 08:12
お元気そうで何よりです。
他人ごとでは済まされないような気がします。
東海・東南海地震が来たらこのへん@言う間もなく波に飲み込まれます。
鈴鹿は逃げ場がないんですよ。
唯一の高台は鈴鹿サーキットぐらいなもので。
それと四日市コンビナートがあり灼熱地獄が待ってます。
それはそれで来たとこ勝負也。運があるかないかです。

ところで沙織さんのCD「02」一曲目「Laird Baird」の出だしに「ア」って一瞬声のようなのが聞こえますね。
沙織さんの声なのかな?
Posted by 聖名サダ at 2011年03月16日 19:30
沙織さん、ありがとう!被災地の人間より東京の人達が買い占めしてたりは悲しかったよ。私達はガソリンもなくて買い物にも行けない。行っても買える物があるかも分からない。そのために寒い中、何時間も並ばなきゃいけない。避難所に居る人達も、被害がなくて自宅に居る人達も、あと何日、何が残ってるかを考えて毎日暮らしてます。☆だけど生き抜くからね!!…沙織さんのライブに行きたいし♪ジャズは元気をくれるから。会える日まで沙織さんも元気で!!☆ありがとう。
Posted by りこ at 2011年03月17日 14:44
23日のブルースアレイ楽しみにして居りましたが、私の地元仙台含め大地震で大変な事になってしまいました。数日後、家族は連絡がつきましたが沿岸部の親戚、友人知人にはまだ連絡がつかない人がいます。
この様な惨状から本当に復興出来るのでしょうか。でも、Twitterにもありましたが暗い夜空を見上げたら今まで見えなかった綺麗な星空が暗闇の中に浮かんでいると言う。下を向いて悲しんでばかりはいられません。皆んなで力を合わせて復興に向けて頑張りましょう。そして、元気になってまたLIVEを見に行きます♪
Posted by ken at 2011年03月19日 00:08
大阪OCAtジャズフェスティバルへ来てくれてありがとう。
「レフトアローン」「ウイスキーがお好きでしょ」よかったです。大阪南港の海辺のステージで真夏に聞かせていただいたのが最初でしたが、ライブに行くたびに進化され感激しております。
今の日本を音楽で豊かにできるとよいですね。薬指の指輪がきれいでした。
Posted by けんさん at 2011年03月20日 22:40
矢野沙織さんの曲には癒されます。

日本のジャズは爆発的に売れたりしたことがまだまだなさそうですが、可能性はあると思います。

浜崎あゆみさんの義援金の話題をメールで母としたところ、やはりジャンルの違いがあるとか、それぞれのポジションで頑張るのが良いとか、書いている中、これからは「癒しのジャズ」なら流行るだろうと、70歳になる母には思えるそうでした。

矢野さんのビリー・ホリデイの曲を演奏したアルバムの多くの曲が、私にとっては、間違いなく理屈抜きの「癒しのジャズ」効果がありました。

ポイントさえつけば、臨界状態を超えて、連鎖反応で日本国内をジャズが爆発的広まりを見せることもあるものと信じます。
弟夫婦もジャズに携わっていますので、
そうあって欲しいです。
「日本の文化現象としてのジャズ爆発」
物騒な言葉しか思いつかずすみません。。。。

演歌がヒットして小林幸子さんが売れる国です。

歌心で国民の心を鼓舞するジャズは十分あり得るはずなんです。

歴史的転換点を迎えた今こそ、
日本ジャズの生まれ変わりが起こっても一向に構わないはずなのです。

各地での活動、御健康に留意されつつ進められることと、期待しております。
Posted by halu at 2011年03月24日 01:01
私が矢野さんのことを知ったのは清志郎さんが亡くなった時です。本当に感動的な文章でした。もうすぐ、4月2日は清志郎さんの誕生日。還暦です!
Posted by tatume at 2011年03月24日 17:18
矢野さんこんにちは!
こうしたコメントを読んだのは初めてですが、活動をしばらく休止されることを知り、少しコメントしておきたくなりました。

 私は、まだ沙織さんのコンサートに出向いた機会がないのですが、若い日本の女性サックスプレイヤーとして、今後の活躍を大いに期待しているものです。沙織さんの、フレーズを聞いていると、どうしても昔のジャズ奏者(?)の音と重なって聞こえてくるんです。(ええと、誰だったっけ?)
「日本人で、このようなプレイが出来ることへの驚きを感じるのは僕だけではないでしょうが、それが天性というものかもね?

 体調を崩されているとのこと、沙織さんにはしっかり休んで戴きたいです。
とりわけ、精神的な休養は時間に関係なく心の休養が大切です。

 どんな癒し方があるのか?
それは僕なんぞがここで提示できるとは思っていませんが、きっとあなたなら相応しい方法とやり方を見つけられるだろうと信じております。
 この機会に、いろんなことを感じ考えてみて下さい!
 頭がなまった時には、思い切って体を動かす方が効果的ですし、しっかり美味しいものや栄養確保を忘れずにね。

(ここからは自己紹介です)
 僕は、20代の時にサックスのプロになりたくて、何年かジャズ漬けの日々を送っていた時期があります。
コルトレーンの信奉者だったので、彼の演奏はほとんど聞きました。その当時は、一度覚えた演奏家の音色は、他の機会に聞いたら大体誰の演奏なのか分かるくらいでした。
クラシックが嫌いではなかったのですが、ジャズの方が当時の僕のハートに「ビン」と鳴り響く音楽でした。

・・・しかし、何年かのチャレンジの後、自分の能力ではジャズでプロには慣れないことを自覚し、次第にジャズから距離を置くようになりました。別に嫌いになったわけじゃないけど、24時間音楽漬けの生活は出来なくなったんです。・・・生活も成り立たせる必要がありましたし。
 結婚して家族を持ち、年を取る中で次第にジャズとは少し距離を保ちながらの生き方になりました。
でも、本当はジャズが大好きなんです。
時々、FMやラジオでジャズが演奏されている場面で出くわすと、「ラッキー!」と狂喜して聞いたり、夜就寝前に好きなプレイヤーのCDを聞きながら眠りに就いたりする時が、至福の時間です。いろんなストレスを忘れさせてくれます。

 話が長くなって済みません。
こんな僕から沙織さんにお願いしたいことが一つあります。
まだまだ脳細胞が一杯あるんだから、人生や世界を「こんなものだ」と決めつけないでどんどん新しいことにチャレンジしてほしいんです。
 演奏活動シーンに戻られることは確信しているので、「早く戻ってきてください」なんて野暮なことは言いません。
むしろ、納得いくまでしっかり自分と世界を見つめて学んできて戴きたいと考えます。

 あ、そうそう さっき書こうとしていたアルトサックスプレイヤーは、C・パーカーです。沙織さんのフレーズ、ほんとパーカーに似てますよ。(*^_^*)
Posted by no-mu at 2011年05月04日 13:08
沙織さん、こんにちは!
東北ツアー、楽しみにしています。
Posted by 寮子 at 2011年05月20日 11:21
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